リード文:
「わがままって思われるかな…」
そんな不安が、いつもどこかにありました。
障害があることで、人に何かをお願いするとき、「感謝」と同時に「申し訳なさ」がついてくる。
でも、ある日気づいたんです。“それって、本当にわがまま?”って。
今回は、自分のニーズを「伝える勇気」についてお話ししたいと思います。
目次
- 1. 「ありがとう」の裏にあった“申し訳なさ”
- 2. 「わがままなんじゃないか」という自己否定
- 3. 支援は“お願いすること”から始まる
- 4. “ニーズ”を伝えることは自分を大切にすること
- 5. 最後に ― “支えてもらうこと”は、悪いことじゃない
1. 「ありがとう」の裏にあった“申し訳なさ”
私は、障害のある当事者です。日常生活では周囲の方々の協力を得ながら暮らしています。
でも、支援を受けたとき、私は「ありがとう」よりも先に「すみません」と口にしてしまうことが多かったのです。
2. 「わがままなんじゃないか」という自己否定
頼ることが悪いことのように感じてしまい、「またお願いしちゃったな…」と自己嫌悪に陥ることもありました。
障害を理由に人に頼ることは、決して悪いことではないはずなのに。
3. 支援は“お願いすること”から始まる
大学時代、私は名刺を作って自分の障害の特性と“お願いしたいこと”を相手に伝えるようになりました。
「できないこと」ではなく「できること+お願いしたいこと」として伝えると、相手も協力しやすくなったのです。
4. “ニーズ”を伝えることは自分を大切にすること
自分の気持ちや体調、できること・できないことを伝えるのは、“わがまま”ではなく、自己理解と自己表現です。
伝えなければ伝わらない。そのシンプルな事実に、ようやく気づきました。
5. 最後に ― “支えてもらうこと”は、悪いことじゃない
支えてもらったら、感謝を伝える。
でも、遠慮しすぎて自分を押し殺すのではなく、素直に「お願い」できる関係が、心地よい支援のかたちだと今は思っています。
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