障がい者との関わり方

“対等な関係”ってなんだろう? ― 支援・配慮・遠慮のあいだで

“対等な関係”ってなんだろう? ― 支援・配慮・遠慮のあいだで

“対等な関係”ってなんだろう? ― 支援・配慮・遠慮のあいだで

リード文:
デパートのドアを開けてくれた女性に「ありがとう」と言ったら
近くの友達に「私めっちゃいいことした~」と言っているのを聞いて、何だか複雑な気持ちになった。

目次

  1. 「ありがとう」の背後に残ったもの
  2. 支援する価値、支援されるもの
  3. 素直に幸せを分かち合える関係って?
  4. 純粋な支援「ナチュラルサポート」とは
  5. 専門性の壁:継続的なジレンマ
  6. 最後に―― 対等な関係は、語ることではじまる

1. 「ありがとう」の背後に残ったもの

デパートの扉を開けてもらったとき、心から「ありがとう」と言おうと思った。
だけど、その女性が友達に向かって「わたしめっちゃいいことした~」と言っているのを聞いて、何だか心に刺さるものがあった。

2. 支援する価値、支援されるもの

社会福社士としては、支援を実施する側の専門性も重要ですが、それとどう関わるか、どのような関係を組むのかは、より大切なテーマだと思います。

3. 素直に幸せを分かち合える関係って?

「ありがとう」に平等に「どういたしまして」と返されたら、それだけで心地よい関係が生まれる。

4. 純粋な支援「ナチュラルサポート」とは

ナチュラルサポートとは、家族や友人、地域の人などからなる「自然に生じる支え合い」のことを言います。
非官律的でありながら、人間関係に根ざした支援の形として重要です。

5. 専門性の壁:継続的なジレンマ

社会福社士や精神保健福社士として、経歴や知識を使い、経営管理者としての緊張もありますが、同じ異調を持つ彼らとの間で、時にその経験が、ずれを生むこともあります。

6. 最後に ― 対等な関係は、語ることではじまる

言葉の先にあることを思い、既成要件を付けるのではなく、互いに知ろうとすることで始まります。
そして、そのままの自分でいられる場所には、さりげない配慮と、専門性と、与えすぎない支援が有効なのだと思います。


「“なんで歩けないの?”と聞かれて ― 子どもの素直な疑問にどう向き合うか前のページ

「迷惑をかけたくない」が口ぐせに ― 障害当事者が語る支援を拒んだ理由とその先にある変化次のページ

関連記事

  1. 障害と向き合う

    笑顔”の裏にある本音 ― 障害者が無理して明るくなる瞬間

    「明るくいること」が自分を守る手段だった「笑っていた方が空気を壊さな…

  2. 障害と向き合う

    “居場所”をつくるということ ― 自分の役割を探し続けて

    「自分の居場所って、どこだろう?」これまでずっと、そんな問いを胸に…

  3. 共生・バリアフリー

    “挑戦”のその先へ ― 夢の描き方を見つけるまで

    これまで、私はたくさんの挑戦を重ねてきました。進学、就職、資格取得…

  4. 障がい者との関わり方

    障害当事者が語る伝え方と頼り方の工夫

    障害当事者が語る伝え方と頼り方の工夫なぜ「伝え方」ひとつで変わるのか…

  5. 共生・バリアフリー

    “普通”じゃなくていい ― 自分らしい道の見つけ方

    「普通でいたい」「普通になりたい」――障害を持って生きてきた私…

  6. 障がい者との関わり方

    “気をつかわせてしまう”が怖かった【続編】 ― 心地よい距離感を見つけるまで

    「気をつかわせてしまうのが怖い」そんな気持ちから、無意識に距離をと…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


  1. こころのケア

    “無理しない”って、どうすればいいの? 自分にやさしくする第一歩
  2. 心の整理

    人からの評価ばかり気にしてしまうとき
  3. 共生・バリアフリー

    “支える側”も揺れている ― 支援者の孤独と葛藤
  4. 比較しない生き方

    比較して焦ってしまうとき
  5. 障害と向き合う

    “無理して笑う”のをやめたら、少し楽になった
PAGE TOP