共生・バリアフリー

“わがまま”じゃないんだ ― 自分のニーズを伝える勇気

リード文:

「わがままって思われるかな…」

そんな不安が、いつもどこかにありました。

障害があることで、人に何かをお願いするとき、「感謝」と同時に「申し訳なさ」がついてくる。

でも、ある日気づいたんです。“それって、本当にわがまま?”って。

今回は、自分のニーズを「伝える勇気」についてお話ししたいと思います。

目次

1. 「ありがとう」の裏にあった“申し訳なさ”

私は、障害のある当事者です。日常生活では周囲の方々の協力を得ながら暮らしています。

でも、支援を受けたとき、私は「ありがとう」よりも先に「すみません」と口にしてしまうことが多かったのです。

2. 「わがままなんじゃないか」という自己否定

頼ることが悪いことのように感じてしまい、「またお願いしちゃったな…」と自己嫌悪に陥ることもありました。

障害を理由に人に頼ることは、決して悪いことではないはずなのに。

3. 支援は“お願いすること”から始まる

大学時代、私は名刺を作って自分の障害の特性と“お願いしたいこと”を相手に伝えるようになりました。

「できないこと」ではなく「できること+お願いしたいこと」として伝えると、相手も協力しやすくなったのです。

4. “ニーズ”を伝えることは自分を大切にすること

自分の気持ちや体調、できること・できないことを伝えるのは、“わがまま”ではなく、自己理解と自己表現です。

伝えなければ伝わらない。そのシンプルな事実に、ようやく気づきました。

5. 最後に ― “支えてもらうこと”は、悪いことじゃない

支えてもらったら、感謝を伝える。

でも、遠慮しすぎて自分を押し殺すのではなく、素直に「お願い」できる関係が、心地よい支援のかたちだと今は思っています。

“無理して笑う”のをやめたら、少し楽になった前のページ

“かわいそう”のその先へ ― 見られる側から、生きる側へ次のページ

関連記事

  1. 共生・バリアフリー

    “頼ること”は“甘え”じゃない。自立と支援のほんとうの関係

    「自立したいけど、支援も必要。頼るのは甘えなの?」──そんな葛藤に揺れ…

  2. 共生・バリアフリー

    伝えることが、社会を動かす小さな声が起こした大きな変化

    リード文:「そんな小さなこと、言っても仕方ない」昔の私は、そう…

  3. 共生・バリアフリー

    “普通って何?”と立ち止まった日 ― 多数派基準の息苦しさと向き合う

    「普通にして」って、どういう意味?「もうちょっと普通にしてくれる?」…

  4. 障害と向き合う

    記憶に残る景色は、自分で動いた先にあった

    小さい頃から家族に連れられてキャンプや旅行に行くことがありました。…

  5. 障がい者との関わり方

    “支援する側”だけじゃない ― 当事者として、支援者として

    “支援する側”だけじゃない ― 当事者として、支援者としてリード文:…

  6. 生き方・自己理解

    “助けて”がうまく言えないあなたへ――頼るための小さな練習

    「助けて」と言えずに、ひとりで抱え込んでしまうことはありませんか?頼る…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


  1. メンタル・自己肯定感

    「自信がないまま動く」ことを許せた日
  2. AI活用

    【AIで考えを広げたのに、話がまとまらないとき】伝わる形にしぼる考え方3つ
  3. 障がい者との関わり方

    “支援”ってなんだろう? ― 助けられる側から、支える側へ
  4. メンタルヘルス

    【「元気そうだから大丈夫」と言われてつらいとき】わかってもらえなさに飲まれない考…
  5. こころのケア

    “我慢しすぎた自分”を責めないで
PAGE TOP