はじめに
私たちはつい「まだ足りない」「もっと頑張らなきゃ」と思ってしまいます。
SNSやまわりの人の成果を目にすると、「自分は何もできていない」と落ち込んでしまうこともあるでしょう。
しかし本当に大切なのは、「まだできていないこと」ではなく「すでにできていること」に目を向けることです。小さな“できたこと”を見逃さないことが、自分を支える力になるのです。
■「できて当たり前」は本当に当たり前?
例えば、
- 朝きちんと起きられた
- 予定通りに通勤・通学できた
- 疲れていても食事を用意できた
これらは一見「当たり前」のことのように思えます。
でも、体調がすぐれないときや気持ちが落ち込んでいるときには、とても大きな努力が必要だったりします。
「当たり前」に見える行動の中には、実は大きな意味が隠れているのです。
■私自身の経験から
私は毎日、手帳に「今日できたこと」を書き残しています。
「書類を一枚仕上げられた」「休まずに出勤できた」「誰かにありがとうと伝えられた」――本当に小さなことでも書くようにしています。
すると、不思議なことに「自分は何もできていない」という思い込みが少しずつ薄れていきました。
たとえ一日が思うように進まなくても、「これだけはできた」と思えることが、自分を励ます支えになるのです。
■心理学の視点から
心理学では「できたことに注目する習慣」は自己肯定感を高める効果があるとされています。
失敗や不足に目を向けるのではなく、成果や達成に意識を向けることで、脳は「自分は大丈夫」と認識しやすくなるのです。
これは「ポジティブ心理学」でも提唱されている考え方で、小さな成功体験の積み重ねが大きな自信を育てるといわれています。
■まとめ
小さな“できたこと”を見逃さずに受け止めることは、自分を大切にする第一歩です。
人と比べるのではなく、「昨日の自分」との違いに気づくこと。
それが「比較に振り回されない生き方」につながっていきます。
どうか今日も、あなたが積み重ねた小さな“できたこと”を見逃さず、心の中で「よくやったね」と声をかけてあげてください。
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