私たちは、どうしても人と比べてしまいます。成績や仕事の成果、暮らしぶりや人間関係…。特にSNSのように「他人の一部だけを切り取った姿」が目に入りやすい時代、比較の罠から抜け出すことは簡単ではありません。
私自身も例外ではありません。とても比べやすい性格で、承認欲求も強く、「誰かに認められたい」という思いに振り回されることがしばしばあります。障害があると、日常の中でどうしても他者の支援が必要になります。そのため「嫌われたら、支援を受けられなくなるかもしれない」という恐怖感や不安感がつきまとい、ますます「人からどう思われているか」を気にしてしまうのです。
けれど、こうした気持ちは私だけでなく、多くの人が抱いているものではないでしょうか。比較することも、承認欲求を持つことも、人間にとって自然なこと。まずは「比べてしまうのは仕方ない」「そういう自分でもいい」と認めることが、苦しみをやわらげる第一歩になるのだと思います。
比べる気持ちはなくせなくても、「比較しすぎて苦しくなっている自分」に気づくことはできます。そしてその気づきが、自分にやさしくするきっかけになるのではないでしょうか。ここから一緒に、「比較に振り回されない生き方」を少しずつ探っていければと思います。
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