当事者の声

“次の一歩”を踏み出すとき ― 焦らずに動き出す勇気

整えたあとに訪れる“静かな不安”

少しずつ心が整ってくると、不思議な感覚に出会います。
「そろそろ動き出さなきゃ」という焦りと、
「もう少しこのままでいたい」という安堵が、同時に存在するような感覚です。

心が回復してくると、人は自然に“次”を意識します。
でも同時に、「またうまくいかなかったらどうしよう」「以前のように頑張れるだろうか」――
そんな不安も顔を出します。

立ち止まっていた時間が長いほど、再び動くことへの緊張は大きくなる。
でもそれは、“もう一度生き方を選び直そうとしている”証でもあるのです。

焦らなくても大丈夫。
一歩を踏み出すための力は、すでに自分の中に少しずつ戻ってきています。


動き出すこと=新しい始まり

動き出すとき、私たちはつい「前のように戻らなければ」と思ってしまいます。
でも、本当の一歩とは、“過去に戻る”ことではなく、“今の自分で進む”こと。

立ち止まった経験は、決して空白ではありません。
その間に見つけた気づきや痛み、安心や優しさが、次の道を照らしてくれます。

「また働く」「また挑戦する」――
その“また”の前に、“今の自分として”という言葉を添えてみてください。
それだけで、世界の見え方が少し柔らかくなります。


私自身の“次の一歩”

私は今、一度立ち止まり、自分のリズムで“次の一歩”を探しています。
以前のように全力で走るのではなく、
“無理をしない形で、できることを丁寧に積み重ねる”ことを意識しています。

たとえば、朝にゆっくりコーヒーを淹れながら一日の流れを考える。
人と話す時間を、無理のない範囲で少しずつ増やす。
そして、自分が心からやりたいことをノートに書き出してみる。

焦らず、自分のペースで動き出す。
それが、私の“次の一歩”です。


焦らずに動くための3つのヒント

① 「小さな成功」を積み重ねる

「行動しなきゃ」と気負うと、最初の一歩が重たくなります。
でも、“小さな行動”を積み重ねることで自信は育っていきます。
「今日は外に出られた」「誰かにメッセージを送れた」――
それだけでも十分に“前進”です。

② 「誰かに話す」ことで整理する

次に進む前に、今の気持ちを人に話してみる。
話すことで、心の中にあった霧が少しずつ晴れていきます。
“相談”というより、“共有”。
話すこと自体が、自分の中の整理につながります。

③ 「今できること」だけに焦点を当てる

遠くの目標を見すぎると、途中で疲れてしまいます。
大切なのは、“今日”できることに目を向けること。
「今日の一歩」を大切にすれば、自然と道はつながっていきます。


まとめ ― 一歩は、静かに始まっていい

“次の一歩”というと、何か大きな挑戦を想像する人もいるかもしれません。
けれど、実際の一歩はもっと静かで、穏やかなものです。

たとえば、
「もう少し自分を信じてみよう」
「やってみようかな」
そんな小さな心の声を拾うことが、一歩の始まりです。

人生の歩幅は、人それぞれ。
早く進む人もいれば、ゆっくり景色を見ながら進む人もいます。
どちらも間違いではありません。

焦らず、自分のリズムで歩いていく。
その一歩が、次の生きがいへとつながっていきます。


🌱 あとがき
立ち止まり、整えて、また動き出す――
この循環の中にこそ、「生きる力」は宿るのだと思います。

今の一歩は、未来へのリハーサル。
そして、またいつでも立ち止まっていい。
歩き方を選び直せるのが、人生のやさしさだと思います。

一度立ち止まった今、“整える”という時間前のページ

“これから”を描く力 ― 未来を焦らず育てていく次のページ

関連記事

  1. 当事者の声

    “ゆっくりでいい”と言える強さ ― 自分のペースで生きるということ

    「もっと早くしなきゃ」と焦っていた頃かつての私は、いつも“急…

  2. 当事者の声

    支え合う関係の中で、“自分”を見失わないために

    支え合う中で生まれる“迷い”誰かを支えたり、誰かに支えられた…

  3. 当事者の声

    一度立ち止まった今、“整える”という時間

    立ち止まることは、悪いことじゃない私たちは、つい「動き続けな…

  4. 当事者の声

    “ひとりの時間”をどう過ごすか ― 自分を整える休息術

    ひとりの時間=孤独ではなく“回復の時間”「誰かと関わること」…

  5. 当事者の声

    “これから”を描く力 ― 未来を焦らず育てていく

    一歩踏み出したあとに訪れる“空白”新しい一歩を踏み出したあと…

  6. 当事者の視点

    “生きがい”を見失ったとき、どう立ち直るか

    生きがいを見失う瞬間「私は何のために生きているのだろう」そう…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


  1. 共生・バリアフリー

    障害のある人もない人も、どちらにもなる ― おたがいさまの社会へ
  2. こころのケア

    “大丈夫”って言いながら、本当はつらいとき
  3. こころのケア

    “ひとりで抱えるしかない”と思ってしまうとき
  4. 心と人間関係

    “本音を言えない”自分がつらくなるとき
  5. 働き方・キャリア

    “ちゃんとしなきゃ”が、私を追い詰めていた
PAGE TOP