障がい者との関わり方

“どう接すればいいかわからない”あなたへ。障がい者との会話のコツ5つ

こんにちは!このブログを読みに来てくれてありがとう。
今回は、「障がいのある人とどう接したらいいかわからない…」という“モヤモヤ”をテーマにお話しします。

脳性まひの車椅子ユーザーである僕が、リアルな視点から「こんなふうにしてくれたら嬉しいな」という会話のコツを5つ紹介します。
やさしさを押しつけず、自然に関われるヒントを知りたい方はぜひ読んでみてください。

「障がいのある人と話すとき、どう接したらいいかわからない…」

そんなあなたの“モヤモヤ”に、脳性まひの車椅子ユーザーである僕が、
「実際こんなふうにしてくれたら嬉しいな〜」というリアルな視点から、
会話のちょっとしたコツを5つ紹介します。

「やさしさを押しつけたくない」「失礼にならないようにしたい」
そんなふうに考えてくれるあなたに、ぜひ読んでほしい内容です。


1. 「こんにちは」から始まる“共生”

シンプルだけど、一番うれしい言葉。

道ですれ違うとき、イベント会場で同じ空間にいるとき、
障がいのある人を見かけたら、「こんにちは」って声をかけてみてください。

特別な言葉じゃなくていいんです。
気さくに声をかけられると、「ちゃんと人として見てくれてる」って感じられます。

障がい者ってね、たまに「空気扱い」されることがあるんですよ。
見てるのに、目をそらされるとか、避けられるとか。

まずはあいさつ、それだけで心のバリアフリーはグッと近づきます。


2. 介助者じゃなく、本人に話してみよう

これは福祉の現場でもよくある話。

車椅子に乗ってる僕と介助者が一緒にいると、
お店の人が介助者に向かって「ご本人、何をお探しですか?」って聞いたりするんです。

でもね、僕、話せるんです。ちゃんと自分の言葉で伝えられる。

「こんにちは、何かお探しですか?」って、まず僕に聞いてほしい。

もし、言葉が伝わりにくい人だったら、そこで「ご本人に聞いても大丈夫ですか?」って
介助者に確認してくれてもいい。

“本人が主役”って気持ちが、すごくうれしいんです。


3. 「助けが必要ですか?」と、まず聞いてみよう

駅のホーム、コンビニの段差、トイレの前。
ちょっと困ってそうな車椅子ユーザーを見かけたとき、どうしてますか?

よくあるのは、
「よっしゃ!手伝おう!」と無言で背もたれを押し出すパターン。笑

いや〜ありがたいけど、ちょっと怖いです。びっくりします。

もしくは、「あなたが声かけてよ。」と譲り合うパターン。笑

まあ、その気持ちも分かりますが…

できれば、まずは一言「お手伝いしましょうか?」と聞いてください。

その上で、「大丈夫です」と言われたら、それでOK。
「お願いします」と言われたら、そのときに助けてもらえたら、すごく助かります。

押しつけじゃなく、気持ちの確認。
これが「共生」ってことなんだと思うんです。


4. 「頑張ってて偉いね」はNGワードかも

たまに言われるんです。

「すごいね!頑張ってて偉い!」

気持ちはうれしい。でも、実はちょっと複雑な気分になることもあるんです。

だって、普通に出かけてるだけなんですよ。コンビニ行っただけ。
でもそれで「偉いね」と言われると、「それってどういうこと…?」ってなるんですよね。

障がいがある=すべてにおいて努力している存在と見られすぎると、
ちょっとしんどいです。

感謝の気持ちや応援の言葉はすごくうれしい。
でも、「すごい」と思う前に、普通にフラットに話しかけてもらえると、すごく安心します。


5. 「知らないことを認める」ことが一番の近道

「こんなこと聞いていいのかな?」「無知だと思われたら嫌だな…」

そんなふうに思って、なかなか障がい者に話しかけられない人、多いと思います。

でも、正直に言うと…知らないままで話してくれる方がうれしい!

「あの、ちょっと聞いてもいいですか?」「わからないから教えてください」
そう言われたら、たいていの当事者はちゃんと答えてくれると思います。

“知ろうとする姿勢”が、いちばんのリスペクトなんです。


まとめ:完璧じゃなくていい。一歩近づいてくれるだけで嬉しい

ここまで読んでくれて、本当にありがとう。

今回お伝えした5つのコツ、どれもすごく簡単なことです。

  1. 「こんにちは」って言ってみる
  2. 本人に直接話しかけてみる
  3. 手伝う前に「必要かどうか」聞いてみる
  4. 安易に「偉い」と言わず、フラットに接する
  5. わからないことは「教えて」と言ってOK

完璧じゃなくていい。
失敗したって、ぜんぜん大丈夫。

「共に生きる社会」って、誰かが立派なことをすることじゃなくて、
あなたが一歩近づいてくれることから始まるんです。

あなたが、今日から1つでも意識して行動してくれたら、とても嬉しいです。

ではまた〜!

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