制度解説

障害当事者・福祉職が使える支援制度3選


リード文

「制度がたくさんあって、何を使えばいいのか分からない」
「自分が使える支援があるのかすら知らない」

そんなふうに感じたことはありませんか。

福祉の制度は、本来生活を支えるためのものですが、
種類が多く分かりにくいため、“知らないまま損をしている”ケースも少なくありません。

私自身、当事者として制度を使ってきた経験がありますし、
支援者としても「もっと早く知っていれば」と感じる場面を多く見てきました。

この記事では、障害当事者や福祉職の方が知っておきたい「実際に使える支援制度」を3つに絞って紹介します。
制度の説明だけでなく、“どう使うか”という視点で整理しています。


目次

  • なぜ制度は「知らないと損」なのか
  • 支援制度① 自立支援医療(精神通院)
  • 支援制度② 障害福祉サービス(居宅介護など)
  • 支援制度③ 相談支援専門員の活用
  • 制度をうまく使える人の共通点
  • 制度利用でよくある落とし穴

なぜ制度は「知らないと損」なのか

福祉制度は、「申請しないと使えない」ものがほとんどです。

つまり、
👉 知っている人だけが使える仕組み

になっています。

また、制度同士の組み合わせによって、
生活の負担が大きく変わることもあります。

だからこそ、
「とりあえず知っておく」こと自体に価値があります。


支援制度① 自立支援医療(精神通院)

精神科や心療内科に通院している方が対象となる制度です。

✔ 内容

医療費の自己負担が原則3割 → 1割に軽減

✔ ポイント

  • 通院が長期になる人ほど効果が大きい
  • 世帯収入によって上限額が決まる

✔ 現場でよくあること

「対象なのに使っていない」ケースが非常に多いです。

特に、
👉 初診の段階で説明されていない
👉 自分から聞かないと分からない

ということも多く、見落とされやすい制度です。


支援制度② 障害福祉サービス(居宅介護など)

日常生活を支えるためのサービスです。

✔ 内容

  • 居宅介護(ヘルパー)
  • 重度訪問介護
  • 行動援護 など

✔ ポイント

  • 身体・知的・精神すべて対象
  • 市区町村への申請が必要

✔ 現場でのリアル

「できている部分」に引っ張られて、
👉 本当は必要なのに支給量が少ない
👉 そもそも申請していない

というケースもあります。

制度は「できない人のため」だけでなく、
👉 “生活を安定させるため”に使うもの
という視点が大切です。


支援制度③ 相談支援専門員の活用

実はこれが一番重要です。

✔ 内容

  • サービス等利用計画の作成
  • 定期的なモニタリング
  • 制度利用の相談

✔ ポイント

👉 「制度の使い方が分からない」を解決してくれる存在

✔ 現場での差

相談支援を使っているかどうかで、
👉 生活の安定度が大きく変わる

ケースは少なくありません。

ただし、
👉 担当者によって質に差がある
という現実もあります。


制度をうまく使える人の共通点

制度をうまく使えている人には共通点があります。

・分からないことをそのままにしない
・一人で抱え込まない
・「使っていい」と思えている

特に重要なのは、
👉 「使うことへの遠慮が少ないこと」

制度は「特別な人のため」ではなく、
👉 使う前提で作られているものです。


制度利用でよくある落とし穴

最後に、よくある注意点です。


・「知らなかった」で終わってしまう

→ 一度相談するだけでも変わります


・遠慮してしまう

→ 「これくらいで使っていいのか」と思いやすい


・一人で判断する

→ 支援者・相談員を使うことで選択肢が広がります


まとめ

福祉制度は、
👉 知っているかどうかで生活が変わるものです。

・自立支援医療
・障害福祉サービス
・相談支援専門員

この3つは、特に基本となる制度です。

そして大切なのは、
👉 「制度を使うことは悪いことではない」という視点です。

使えるものを使うことは、
自分の生活を整えるための大切な選択です。

“うまくいかない前提”で考える関わり方3つ前のページ

関連記事

  1. こころのケア

    “我慢しすぎた自分”を責めないで

    はじめに誰かのために、環境に合わせるために「我慢する」ことは…

  2. 当事者の視点

    “生きがい”を見失ったとき、どう立ち直るか

    生きがいを見失う瞬間「私は何のために生きているのだろう」そう…

  3. 支援・共感

    支援を受けて“よかった”と思えた瞬間

    ― ひとりで背負わなくていいと気づいた日 ―はじめに…

  4. 人間関係・コミュニケーション

    “この人に頼っていいか”迷ったときの判断軸3つ

    リード文「この人に相談しても大丈夫だろうか」「頼った…

  5. メンタルヘルス

    無理の前に気づく「心の限界サイン」3つ

    リード文「まだ大丈夫」と思っていたのに、気づいたとき…

  6. 働き方

    “生きがい”を支える小さな習慣

    生きがいは“習慣”の中に宿る「生きがい」と聞くと、壮大な夢や…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


  1. こころのケア

    “自分の気持ちをうまく伝えられない”と思うとき
  2. 共生・バリアフリー

    “かわいそう”のその先へ ― 見られる側から、生きる側へ
  3. こころのケア

    “そんな風に感じる私はおかしいのかな”と思ったとき
  4. メンタルヘルス

    “人に頼ること”への罪悪感を手放すとき
  5. 人間関係・コミュニケーション

    “うまくいかない前提”で考える関わり方3つ
PAGE TOP