こころのケア

“私が悪い”と思いすぎてしまう人へ。自分を守る考え方

【はじめに】

何かあるたびに、
「私が悪かったのかな」
「もっと頑張ればよかったのに」
「迷惑をかけてしまったかもしれない」

そんなふうに、無意識に“自分のせい”にしてしまうことはありませんか?

支援の現場でも、そして私自身の経験の中でも、
「自分を責めすぎてしまう人」 に出会うことは少なくありません。

でも本当は、
自分を責めるクセは「心の弱さ」ではなく、
**ずっと一人でがんばってきた人ほど身につきやすい“生きるための習慣”**なのです。

この記事では、
あなたが少しでも自分を責めずに済むように、
心を守る視点と言葉をお伝えします。


📌【目次】

  1. すぐ“自分のせい”にしてしまうのはなぜ?
  2. 自分を責めるクセは「弱さ」ではなく「優しさ」
  3. 自己否定が積み重なると、心に何が起きる?
  4. 自分を守るための考え方(3つのヒント)
  5. 今日から使える“責めない言い換え”
  6. まとめ:あなたはもう十分がんばっている

1. すぐ“自分のせい”にしてしまうのはなぜ?

自分を責めすぎる人には、背景にこうした理由があります。

  • トラブルを避けたい
  • 誰かを傷つけたくない
  • 小さなミスを過大に受け止めてしまう
  • 何か起きると「自分が原因だ」と考えてしまう
  • 過去に責められた経験が強く残っている

これらはすべて、
責任感が強い/まわりを大切にしようとする姿勢 の表れです。

決して“ネガティブな性格だから”ではありません。


2. 自分を責めるクセは「弱さ」ではなく「優しさ」

自分を責めてしまう人ほど、
他人に対してはとても優しく、
よく気がつき、
相手の気持ちを大切にしようとします。

だからこそ、
人を責めるより“自分を責めたほうがラクだ”と感じてしまう。

これは弱さではなく、
「誰も傷つけたくない」という優しさから生まれた反応 なんです。


3. 自己否定が積み重なると、心に何が起きる?

自分を責め続けると…

  • 思考が狭くなる
  • 小さなミスでも大きく落ち込む
  • 他人の反応に過敏になる
  • 行動する勇気がなくなる
  • “正しい判断”ができなくなる

こうして、
本来の力を発揮できなくなってしまいます。

あなたのせいではありません。
責めるクセが、心の動きを窮屈にしてしまっているだけです。


4. 自分を守るための考え方(3つのヒント)

①「事実」と「感情」を分けて考える

例)
・事実:メールの返信が遅れた
・感情:迷惑をかけたかもしれない

これを混ぜないことがポイントです。


② 他人の機嫌は“あなたの責任ではない”

人の態度には、その人自身の事情があります。

あなたが原因とは限りません。
むしろその可能性の方が低いのです。


③ 自分に向ける言葉を“友達バージョン”にする

「なんでこんなこともできないんだ」と思った時、
「友達だったら、どう声をかけるだろう?」 と考えてみてください。

不思議と、自分に優しくなれます。


5. 今日から使える“責めない言い換え”

  • 「全部自分のせい」
     →「私ができる部分はここまで」
  • 「迷惑をかけた」
     →「相談してよかった」
  • 「また失敗した」
     →「次に活かせる経験が一つ増えた」
  • 「私が悪い」
     →「状況を整理しよう」

言葉の選び方が変わると、
心のクセも少しずつ変わっていきます。


まとめ:あなたはもう十分がんばっている

自分を責めてしまうその気持ちの奥には、
“誰かを傷つけたくない”という優しさがあります。

その優しさが、あなたを生きづらくしてきたのなら、
これからは少しずつ“自分にも”向けてあげてください。

あなたは弱くなんかない。
むしろずっと踏ん張ってきた、とても強い人です。

どうか、自分を責めずにいてください。
あなたのペースで、前に進んで大丈夫です。

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