「しんどいけど、まあ大丈夫です」
「気を使わせたくないから、今は言わなくていい」
そんなふうに、本当の気持ちより先に“大丈夫なふり”が出てしまうことはありませんか。
その場を穏やかにするための言葉でも、続くと自分のしんどさが見えにくくなります。この記事では、「大丈夫なふり」がしんどくなる理由と、本音を後回しにしすぎないための考え方を3つに整理します。
目次
- なぜ「大丈夫なふり」をしてしまうのか
- 大丈夫なふりが続くと何が起こりやすいのか
- 本音を後回しにしすぎないための考え方3つ
- 本音を出しやすくする小さな工夫
- まとめ
1. なぜ「大丈夫なふり」をしてしまうのか
「大丈夫なふり」をするときは、ただウソをついているわけではありません。
多くの場合、そこには「相手に気を使わせたくない」「話を重くしたくない」「自分が我慢すれば済むならその方がいい」という思いがあります。やさしさや責任感がある人ほど、先に自分の気持ちを引っ込めてしまいやすいのだと思います。
2. 大丈夫なふりが続くと何が起こりやすいのか
問題は、その場をやり過ごせても、自分の中のしんどさは消えないことです。
言わないままでいると、周りからは「元気そう」「まだ余裕がありそう」に見えやすくなります。すると、本当は助けが必要でも、そのサインが伝わりにくくなります。感情を抑え込みすぎることは、社会的な支えを受け取りにくくしたり、人との近さをつくりにくくしたりする可能性があると報告されています。Source
また、しんどさを言葉にしないまま抱えていると、自分でも「何がつらいのか」が見えにくくなることがあります。厚生労働省は、今の気持ちを書き出すことで、悩みと少し距離が取れ、落ち着いて考えやすくなると案内しています。Source
3. 本音を後回しにしすぎないための考え方3つ
① 「大丈夫」は気持ちそのものではなく、反射の言葉かもしれないと考える
「大丈夫です」と言ったからといって、本当に大丈夫とは限りません。
とっさに出る返事は、気持ちそのものより、“場を穏やかにしたい反応”であることもあります。まずは「今の大丈夫は、本音かな」と立ち止まるだけでも違います。
② 本音は“全部”言わなくてもいいと考える
本音を出すというと、全部きちんと話さないといけないように感じます。
でも実際は、「少し疲れています」「今日は余裕がありません」くらいでも十分です。全部を一気に出すのではなく、少しだけ見せる形でも、人は助けを受け取りやすくなります。
③ 本音を出すことは、わがままではなく調整だと考える
本音を言うことに罪悪感がある人もいます。
でも、本音を伝えるのは相手を困らせるためではなく、無理を増やしすぎないための調整です。厚生労働省の「こころの耳」でも、つらい気持ちを誰かに伝えること自体に意味があると案内されています。Source
また、WHOはセルフケアを、必要に応じて支援を受けながら健康を保ち対処していく力として説明しています。Source
4. 本音を出しやすくする小さな工夫
いきなり深い話をしなくても大丈夫です。
たとえば、こんな言い方なら始めやすくなります。
- 今日は少し余裕がありません
- 大丈夫と言ったけど、実は少ししんどいです
- うまく説明できないけど、少し聞いてほしいです
- 解決より、まず整理したいです
また、言葉にしづらいときは、先にメモで
「今つらいこと」
「いちばん困っていること」
「どうしてほしいか」
を一行ずつ書くだけでも、かなり話しやすくなります。
⑤まとめ
「大丈夫なふり」がしんどいのは、弱いからではありません。
むしろ、周りに気を配れる人ほど、その言葉を先に出してしまいやすいのだと思います。
そんなときは、次の3つを思い出してみてください。
- 「大丈夫」は本音ではなく反射の言葉かもしれない
- 本音は全部言わなくてもいい
- 本音を出すことは、わがままではなく調整である
少しだけ本音を出せるようになると、しんどさはゼロにならなくても、ひとりで抱える重さは少し軽くなります。














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