「今日はもう無理かもしれない」と思う日、ありませんか?
体も気持ちも重くて、いつもの段取りがうまく回らない。やることはあるのに、頭も体も前に進みにくい。そんな日は、気合いで立て直そうとすると、かえってしんどくなることがあります。
でも、そこで生活を“完璧に回す”ことを目標にしなくても大丈夫です。大事なのは、全部やることではなく、生活を止めにくくする形に変えることです。今回は、脳性麻痺の当事者として電動車椅子で一人暮らしをしながら、暮らしに役立つ情報を発信している私が、「今日はもう無理かも」と思う日に役立つ整え方を3つに分けてお話しします。この記事を読むと、しんどい日に生活をゼロにしない考え方が見えやすくなります。
目次
- まずは「全部やる日」から降りる
- その日の体調に合わせてメニューを軽くする
- 頭の中ではなく、外に出して整理する
1.まずは「全部やる日」から降りる
結論から言うと、しんどい日に最初にやることは、がんばることではなく、今日の合格点を下げることです。
普段どおりに動けない日に、普段どおりを目指すと、それだけで苦しくなります。洗濯も、食事も、連絡も、片づけも、全部ちゃんとやろうとすると、動き出す前に疲れてしまいます。そんな日は、「今日は生活を前に進める日ではなく、止めない日」と考えるほうが合っています。
たとえば、
- ごはんは作るではなく、食べるだけでよし
- 片づけは全部ではなく、通り道だけでよし
- 連絡は丁寧に返すではなく、一言だけでよし
このくらいで十分です。厚生労働省も、こころと体のセルフケアは「自分のできる範囲で自分の面倒を見ること」が基本であり、その日の気分や体調に合わせて選ぶことが大切だと案内しています。厚生労働省「こころと体のセルフケア」
2.その日の体調に合わせてメニューを軽くする
しんどい日に必要なのは、根性ではなく軽いメニューへの切り替えです。
厚生労働省は、つらいときに無理をしてメニューをこなそうとしないこと、その日の気分や体調に合わせて選ぶことを勧めています。厚生労働省「こころと体のセルフケア」
これを暮らしに置きかえると、
- 外出はやめて、家の中でできることに変える
- 料理はやめて、温めるだけにする
- 長い作業はやめて、5分で終わることだけにする
- 人に会うのが重ければ、連絡だけにする
という調整です。
私は、しんどい日は「今日の標準モード」で動こうとしないほうが大事だと思っています。いつもの自分に合わせるのではなく、今日の自分に合わせる。少し遠回りに見えて、これがいちばん生活を止めにくくします。
3.頭の中ではなく、外に出して整理する
「今日はもう無理かも」と感じる日は、やることが多いというより、頭の中が混み合っていることも多いです。そんなときは、考え続けるより、外に出したほうが少しラクになります。
厚生労働省は、もやもやした気持ちは紙やスマホに書くことで、悩みと距離を取り、落ち着いて考えやすくなると紹介しています。書くことで、焦りがやわらぎ、新しい選択肢に気づきやすくなるそうです。厚生労働省「今の気持ちを書いてみる」
おすすめは、
- 今日やること
- 今日はやらないこと
- いま困っていること
を一行ずつ書くことです。
たとえば、
「今日やること:食べる、薬、必要な連絡ひとつ」
「今日はやらないこと:片づけ全部、考えごとの結論」
「いま困っていること:気持ちが重い」
このくらいで十分です。
生活を立て直すというと大げさですが、実際は、頭の中の渋滞を少しほどくことから始まるのだと思います。
まとめ
「今日はもう無理かも」と思う日は、誰にでもあります。そんな日に必要なのは、がんばって普段どおりに戻ることではなく、生活を止めにくい形に変えることです。
大切なのは、
- 全部やる日から降りること
- その日の体調に合わせてメニューを軽くすること
- 頭の中ではなく外に出して整理すること
この3つです。
しんどい日は、前に進むことより、倒れにくくすることが大事です。少し軽くする、少し減らす、少し書き出す。そのくらいの整え方でも、生活はちゃんとつながっていきます。













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