「将来のお金が何となく不安」「今すぐ困っているわけではないのに、頭のどこかでずっと気になる」――そんなことはありませんか?
その不安は、気合いで消すより、順番を決めて整えるほうが小さくなります。今回は、脳性麻痺の当事者として電動車椅子で一人暮らしをしながら、在宅勤務をしている私が、福祉・心理・生活実感の視点もまじえて、お金の不安が強いときに最初に整えたい生活設計を3つに絞って解説します。この記事を読むと、「何から始めればいいか」が見えやすくなります。
目次
- 不安は「お金がないこと」より「見えていないこと」で大きくなる
- 最初に整えるのは「増やすこと」より「減りにくい生活」
- 家計・制度・働き方を別々に考えない
- まとめ
- 不安は「お金がないこと」より「見えていないこと」で大きくなる
お金の不安が強いとき、実は「残高」そのものより、「毎月いくら必要か」「急な出費にどこまで耐えられるか」「使える制度があるか」が見えていないことが原因になりやすいです。まずは、家賃、水道光熱費、通信費、食費、医療費など、生活に必要な固定の支出を書き出してみてください。頭の中だけで考えるより、書いたほうが不安と少し距離が取れ、落ち着いて整理しやすくなります。今の気持ちを書いてみる
- 最初に整えるのは「増やすこと」より「減りにくい生活」
お金の話になると、すぐに投資や副収入を考えたくなります。もちろんそれも大事ですが、最初の一歩はそこではありません。金融庁は、資産形成の基本として、まず収入と支出を把握し、収支を黒字にし、黒字分を貯蓄することを挙げています。つまり、先に必要なのは「攻める家計」ではなく、「こわれにくい家計」です。固定費を見直す、生活費の最低ラインを決める、急な出費用に少額でも別枠を持つ。この3つだけでも、気持ちはかなり違ってきます。資産形成の基本
- 家計・制度・働き方を別々に考えない
障害がある暮らしでは、お金の不安は家計だけの問題ではありません。体調の波、働き方、使える支援制度、通院や介助にかかる費用などがつながっています。だから、家計簿だけを見ても安心しにくいのです。大切なのは、「収入はいくらか」だけでなく、「制度で補える部分はあるか」「働き方を無理なく続けられるか」も一緒に考えることです。必要なら、相談支援、福祉制度、家族以外の相談先も使って大丈夫です。頼ることは全部任せることではなく、一部だけ支えてもらうことでもあります。【「助けて」が言えない】一人で抱え込みやすい人の考え方3つ
また、将来の見通しがまったく持てないときは、金融庁のライフプラン確認ツールのように、収入や支出を入れて大まかな流れを見る方法もあります。完璧な予測ではなくても、「見えない不安」を「考えられる不安」に変える助けになります。ライフプランシミュレーター
まとめ
お金の不安が強いときに最初にやることは、がんばって増やすことではありません。
まず、毎月の出入りを見える化すること。
次に、生活が急にこわれにくい家計にすること。
そして、家計・制度・働き方をまとめて見ること。
この順番で整えると、不安はゼロにならなくても、かなり扱いやすくなります。お金の安心は、才能より設計です。生活を守る土台ができると、その先の貯蓄や資産形成も、ようやく落ち着いて考えられるようになります。
参考文献・参照先












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