「やることはある。何をすればいいかも、だいたい分かっている。なのに、順番が決まらなくて止まってしまう」。そんな日はありませんか?
やる気がないわけではないのに、最初の一歩が出にくい。これは、気持ちの問題だけではなく、頭の中で並べる・比べる・選ぶ作業が増えているからです。やることが多い日ほど、始める前に疲れてしまうことがあります。
私自身、そういう日は、まず優先順位から決めるようにしています。そのうえで、すぐできる簡単なものからやることもありますし、あえてその日「これをしたい」と自分が思ったものからやることもあります。大事なのは、いつも同じやり方にすることではなく、その日の自分が動きやすい順番を見つけることです。
今回は、やることは分かっているのに順番が決まらないときに、手をつけやすくする考え方を3つ紹介します。この記事を読むことで、「何から始めればいいか」で止まりにくくなるはずです。
目次
- まずは優先順位を決めて、迷う回数を減らす
- すぐできるものからやって、流れをつくる
- 「今日はこれをしたい」を入り口にしてもいい
1. まずは優先順位を決めて、迷う回数を減らす
順番が決まらないときは、頭の中で何度も同じ比較をしてしまいがちです。どれが大事か、どれが急ぎか、どれから手をつけるべきか。そのたびに、少しずつエネルギーを使います。
だから最初に、ざっくりでいいので優先順位を決めてしまうのが有効です。たとえば「今日中に必要」「できれば今日」「今日はやらなくてもよい」の3つに分けるだけでも、かなり見えやすくなります。厚生労働省の「こころの耳」の資料でも、課題はできるだけ具体的に書き出し、優先順位を明確にし、目標を高くしすぎず、まず行動に移すことが大切だと示されています 厚生労働省(こころの耳)
完璧な順番を決める必要はありません。大切なのは、「迷い続ける状態」から一度降りることです。
2. すぐできるものからやって、流れをつくる
優先順位は大事ですが、それだけでは動けない日もあります。そんなときは、すぐできる簡単なものからやるのも、とても実用的です。
たとえば、2分で返せる連絡、1つだけの確認、短いメモの記入。こうした小さな用事を先に終えると、「もう始まっている」という感覚が出ます。止まっていた体と気持ちが、少し前に進みます。
厚生労働省は、つらいときや疲れているときは、無理に重いことを一気にこなそうとせず、その日の気分や体調に合わせてできることを選ぶのがよいと案内しています 厚生労働省
最初の一歩は、大きくなくて大丈夫です。エンジンの代わりに、まずは小さく前輪だけ動かす、くらいで十分です。
3. 「今日はこれをしたい」を入り口にしてもいい
いつも「大事なものから」が正解とは限りません。気持ちが重い日や、やる気が散っている日は、その日、自分が少しやりたいと思えるものから始めるのも大事な方法です。
これは甘えではなく、動き出すための工夫です。やりたいと思えることから始めると、止まっていた気持ちがほどけやすくなります。すると、そのあとに別の用事へつながることがあります。厚生労働省のセルフケアでも、その日の気分や体調に合わせてメニューを選ぶことが勧められています 厚生労働省
また、頭の中で考え続けるより、紙やスマホに書き出したほうが、悩みと距離が取れて落ち着いて考えやすくなるとも説明されています 厚生労働省
「今日は何からやるか」を書いて見える形にし、その中から自分が入りやすいものを選ぶ。これだけでも、順番のしんどさはだいぶ軽くなります。
まとめ
やることは分かっているのに順番が決まらないときは、
- まず優先順位を決める
- すぐできるものから始める
- その日やりたいと思えたものを入り口にする
この3つを使い分けると、手をつけやすくなります。
毎日、同じ順番で動けなくても大丈夫です。大切なのは、「正しい順番」を探し続けることより、今日の自分が動きやすい順番を見つけることだと思います。順番が決まれば、生活は少し進みます。逆に言えば、順番が決まらない日は、能力ではなく、並べ方の問題かもしれません。
止まった自分を責めるより、始めやすい並べ方をひとつ持っておく。そのほうが、毎日は静かに回りやすくなります。
参考文献・参照先
- 厚生労働省「こころと体のセルフケア」
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/self/index.html - 厚生労働省「今の気持ちを書いてみる」
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/self/self_02.html - 厚生労働省「こころの耳」IT業におけるストレス対処への支援
https://kokoro.mhlw.go.jp/brochure/supporter/files/stresstaisyo22-it.pdf










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