お金と生活設計

【お金のことを考えると頭が重くなるとき】家計をひとりで抱え込みすぎない整理のしかた3つ

「家計をちゃんと見ないと」と思うのに、アプリを開くのもしんどい。
「お金のことを考えなきゃ」と分かっているのに、頭の中がごちゃごちゃして止まってしまう。そんなことはありませんか?

特に、障害のある一人暮らしでは、家賃や食費だけでなく、ヘルパーの自己負担や身体のケアにかかる費用など、考えることが少なくありません。だからこそ、お金のことを全部ひとりで頭の中に置いておくと、それだけで重たくなりやすいです。

結論から言うと、家計を抱え込みすぎないために大切なのは、頭の中だけで管理しないことです。書き出す、分ける、必要なら人や仕組みに頼る。この3つを意識するだけで、お金の不安は少し整理しやすくなります。厚生労働省も、もやもやした気持ちは紙などに書くことで、悩みと距離をとって客観的に見やすくなり、落ち着いて考えやすくなると紹介しています。Source

私は電動車椅子で一人暮らしをしながら、在宅勤務をしていますが、家計も気持ちも、「ひとりで全部わかろうとする」と苦しくなりやすいと感じています。今回は、家計をひとりで抱え込みすぎない整理のしかたを3つに分けて紹介します。この記事を読むことで、「ちゃんとしなきゃ」の重さを、「ここから整理すればいいかも」に変えやすくなるはずです。

目次

  • 1.まずは頭の中から紙や画面の上に出す
  • 2.お金の役割を分けて、考える量を減らす
  • 3.仕組みや相談先を使って、ひとり作業にしすぎない

1.まずは頭の中から紙や画面の上に出す

お金のことを考えると頭が重くなるときは、問題が大きいというより、頭の中に情報が散らばりすぎていることがよくあります。家賃、食費、光熱費、医療やケアにかかる費用、貯金、NISA、今月の予定、来月の不安。これを全部、頭の中だけで回そうとすると、それだけで疲れてしまいます。

厚生労働省は、苦しい気持ちは文章でなくても、イラストや落書きでもいいから、実際に手を動かして外に出すことが大切だとしています。そして、書くことで悩みと距離がとれ、焦りがやわらぎ、それまで思いつかなかった選択肢に気づきやすくなると説明しています。Source

家計も同じです。まずは完璧な家計簿を作るより、「今、毎月出ていくお金は何か」「今月特に気になっている支出は何か」を書き出すだけでも十分です。お金の悩みは、見えないままだと大きく見えます。逆に、見える形にすると、意外と「整理の問題だった」と気づくことがあります。

2.お金の役割を分けて、考える量を減らす

お金がしんどくなりやすい人ほど、全部のお金を同じ財布の中で考えてしまいがちです。でも実際には、生活を回すお金、必ず出ていくお金、残しておきたいお金、将来に回すお金は、役割が違います。

金融庁も、家計管理の基本は、収入と支出をきちんと把握し、収支を黒字にし、黒字分を貯蓄することだと案内しています。また、家計管理とライフプランニングを土台にして、その時の資産状況や今後の生活設計に合わせて、貯蓄と投資を使い分けることが大切だとしています。Source

だからこそ、全部をひとまとめにして悩むより、役割を分けたほうがラクです。たとえば、毎月の生活費、家賃、食費、ケアにかかる費用は「今を守るお金」。先取りで移す貯金は「近い将来の安心のためのお金」。NISAのような積立は「将来の選択肢を育てるお金」というように分けるだけでも、考える量がかなり減ります。家計は、全部を一度に解こうとすると難問ですが、箱を分けると急にやさしくなります。

3.仕組みや相談先を使って、ひとり作業にしすぎない

「家計は自分で管理するもの」と思うと、助けを借りるのが負けのように感じることがあります。でも、家計を長く安定して回していくには、全部を自力で抱え込まないことも大切です。

カケル∞の記事でも、「助けて」が言えない背景には、迷惑をかけたくない、断られるのが怖い、自分でやるべきだと思っている、といった気持ちがあり、限界になる前に少し困っている段階で声を出したほうが調整しやすいことがあると整理しました。また、「頼る=全部任せる」ではなく、少し話を聞いてもらう、整理を手伝ってもらう、一部だけ助けてもらう形でもよいということも書きました。Source

家計も同じで、全部を誰かに丸投げしなくて大丈夫です。家計簿アプリを使う、袋分けで見えるようにする、自動振替を使う、相談支援や信頼できる人に「整理だけ一緒にしてもらう」。そのくらいでも十分に「抱え込みすぎない工夫」になります。ひとり暮らしでも、全部をひとりの気合いで回す必要はありません。家計も、ひとりで抱える仕事から、仕組みと支えで回す暮らしの一部に変えていけます。

まとめ

お金のことを考えると頭が重くなるときは、能力が足りないのではなく、ひとりで抱える量が多すぎることがあります。

まず、頭の中にある不安や支出を紙や画面に出して見える化すること。
次に、お金の役割を分けて、考える量を減らすこと。
そして、仕組みや相談先を使って、家計をひとり作業にしすぎないこと。

この3つを意識するだけでも、家計は「重たい問題」から「少しずつ整理できるもの」に変わっていきます。お金の安心は、全部を完璧に管理することより、抱え込みすぎない形を作ることから始まる。私は、そのほうが現実的で、暮らしにもやさしいと思っています。

参考文献・参照先

【制度を使えば少しラクになるとき】ふるさと納税を家計の味方にする考え方3つ前のページ

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