YouTubeを見たり、本を読んだり、制度を調べたりしているのに、なぜかお金の不安があまり減らない。そんなことはありませんか?
学んでいるのに安心できないと、「自分の勉強が足りないのかな」と思ってしまいがちです。でも、結論から言うと、問題は知識の量ではなく、知識が暮らしの形に変わっていないことが少なくありません。金融庁も、資産形成では家計管理とライフプランニングを土台にして、収入と支出を把握し、貯蓄と投資を使い分けることが大切だと案内しています。金融庁「資産形成の基本」
私は電動車椅子で一人暮らしをしながら、在宅勤務をしています。お金の勉強として、YouTubeで両学長のチャンネルを見たり、節約オタクふゆこさんの動画を見たり、NISAに関する本を読んだりしてきました。以前は、マネーフォワード ME の有料プラン利用者向けにファイナンシャルプランナーへ相談できる仕組みがあった時期に、それも活用していました。そうした経験から感じるのは、情報を集めることと、生活がラクになることは、似ているようで別だということです。今回は、知識を暮らしに変える整理のしかたを3つに分けて紹介します。
目次
- 1.学ぶテーマを一度に増やしすぎない
- 2.知識は「行動1つ」に変えてから次へ進む
- 3.ひとりで整理しきれないときは相談を使う
1.学ぶテーマを一度に増やしすぎない
お金の勉強で疲れやすいのは、節約、家計管理、NISA、保険、制度を全部まとめて理解しようとするからです。金融庁は、家計管理の基本として、まず収入と支出を把握し、収支を黒字にし、黒字分を貯蓄することを挙げています。金融庁「資産形成の基本」
つまり、最初に全部を学び切る必要はありません。今の自分に必要なのが「支出の見直し」なのか、「NISAの理解」なのか、「制度の整理」なのかを分けるだけでも、頭の重さはかなり変わります。知識は多いほど安心、ではなく、今の課題に合っているほど役に立ちます。
2.知識は「行動1つ」に変えてから次へ進む
動画や本を見て「なるほど」と思っても、不安が減らないことがあります。理由は、頭の中で分かっただけで、生活の中ではまだ何も変わっていないからです。
たとえば、NISAの本を読んだら「まずは口座をどうするか考える」、節約の動画を見たら「今月は固定費を1つ見直す」、家計管理の情報を見たら「支出を1週間だけ書き出す」といったように、学んだことを小さな行動1つに変えることが大事です。厚生労働省も、気持ちや悩みは紙などに書き出すことで、焦りがやわらぎ、落ち着いて考えやすくなると紹介しています。厚生労働省「今の気持ちを書いてみる」 お金の勉強も同じで、頭の中だけで回さず、手を動かして形にしたほうが前に進みやすいです。
3.ひとりで整理しきれないときは相談を使う
お金の勉強は、自分で調べることも大切ですが、それだけで全部整理しきれるとは限りません。私は以前、マネーフォワード ME の有料プラン利用者向けにファイナンシャルプランナーへ相談できる仕組みを使ったことがあります。今は終わっている制度ですが、当時は「知識を増やす」より、「今の自分の家計にどう当てはめるか」を一緒に整理してもらえる感覚がありました。
J-FLECの公式サイトでも、一般の人向けに教材、コラム、イベント・セミナー、専門家への相談といった複数の学び方が案内されています。J-FLEC 金融経済教育推進機構「金融を学べる教材」 ひとりで全部わかろうとするより、「ここは人に整理してもらっていい」と考えたほうが、むしろ前に進みやすいことがあります。
まとめ
お金の勉強をしているのに不安が減らないときは、勉強不足というより、知識がまだ暮らしの形に変わっていないのかもしれません。
まず、学ぶテーマを一度に増やしすぎないこと。
次に、知識を小さな行動1つに変えてから次へ進むこと。
そして、ひとりで整理しきれないときは相談も使うこと。
情報をたくさん持つことより、今の暮らしに合う形で使えることのほうが、ずっと安心につながります。知識は、しまっておくコレクションではなく、暮らしを少しラクにする道具です。道具は、眺めるより使ったほうが役に立つ。お金の勉強も、たぶんそれに近いのだと思います。
参考文献・参照先
- 金融庁「資産形成の基本」
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/invest/ - J-FLEC 金融経済教育推進機構「金融を学べる教材」
https://www.j-flec.go.jp/materials/ - 厚生労働省「今の気持ちを書いてみる」
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/self/self_02.html













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