医療

【通院の予定がある日に災害が起きたらと思うと落ち着かないとき】一人暮らしで決めておきたい備え3つ

通院の日って、ただ病院に行くだけじゃないんですよね。
起きる時間を気にして、体調を見て、支度して、持ち物を確認して、移動して、待って、説明を聞いて、また帰る。
それだけでも、けっこう一日仕事です。

だからそこに「もし災害が起きたら」が入ってくると、急に話が重たくなります。
家を出る前だったらどうするんだろう?
移動中だったら?
病院に着いていたら?
薬は。保険証は。帰り道は?
考え始めると、通院の予定がひとつあるだけで、気持ちがそわそわしてくることがあります。

でも、こういう不安って、気が小さいから出てくるわけじゃないと思うんです。
むしろ、通院が生活の中でどれだけ大事な予定か分かっているからこそ出てくる不安なんだと思います。

政府広報オンラインでも、災害への備えは特別なことではなく、いつもの暮らしの中での少しの準備が大事だと案内されています。政府広報オンライン

今回は、通院の予定がある日に災害が起きたらと思うと落ち着かないときに、一人暮らしで決めておきたい備え3つを書いてみます。
大げさな話ではなく、「これを決めておくと少し気持ちが散らからない」という話です。

目次

  1. 通院セットは「病院へ行く持ち物」ではなく「途中で止まっても困らない持ち物」にする
  2. 保険証や薬の情報は「忘れない」より「伝えられる」形にしておく
  3. 当日の動きを完璧に読もうとせず、「ここで判断する」を決めておく

1. 通院セットは「病院へ行く持ち物」ではなく「途中で止まっても困らない持ち物」にする

通院の持ち物って、つい「診察に必要な物」だけで考えがちです。
でも災害のことを考えるなら、少しだけ発想を変えて、途中で止まっても困りにくい持ち物にしておくと気持ちが楽になります。

たとえば、診察券やお金だけじゃなくて、スマホの充電手段、飲み物、少し口に入れられる物、必要なら予備のマスクや衛生用品。
「病院に着くまでの持ち物」ではなく、「予定どおりに進まなくても少し持ちこたえられる持ち物」にしておく感じです。

私はこういうの、通院の日だけ急に立派にやろうとすると続かないので、ふだんの通院セットを少しだけ防災寄りにしておくくらいがちょうどいいと思っています。
災害への備えは、ふだんの暮らしの中の少しの準備が力になる、という政府広報オンラインの考え方にも合っています。政府広報オンライン

2. 保険証や薬の情報は「忘れない」より「伝えられる」形にしておく

通院の日の不安って、けっこう「持っていけなかったらどうしよう」に集まりやすいです。
保険証を忘れたら。
お薬手帳が手元になかったら。
いつもの薬の名前をうまく言えなかったら。

でも、ここは少し救いがあります。
厚生労働省は、被災して保険証を紛失したり、自宅に残して避難した場合でも、氏名・生年月日・連絡先・加入している医療保険者が分かる情報を伝えれば、保険証がなくても医療機関等を受診できると案内しています。厚生労働省

また政府広報オンラインでも、お薬手帳やマイナ保険証の使用により、災害時でも常用薬や病気の情報が正確に伝わり、適切な治療が受けられると紹介されています。政府広報オンライン

つまり大事なのは、「絶対に忘れないこと」より、手元になくても何とか伝わる形を作っておくことなんですよね。

紙のお薬手帳でも、スマホでも、メモでもいいと思います。
薬の名前、飲み方、通っている病院や薬局、アレルギーの有無。
全部きれいじゃなくていいので、自分の情報を“人に渡せる形”にしておく。
それだけで、通院の日の不安は少し薄くなります。

ちなみに厚生労働省は、災害時にはマイナンバーカードや資格確認書、お薬手帳などを持参できない場合でも、氏名や住所などから本人を特定し、薬剤情報や診療情報を確認できる仕組みも案内しています。もちろん本人の同意は必要ですが、「全部を手元に持っていないと詰む」わけではないと知っておくだけでも、だいぶ違います。厚生労働省

3. 当日の動きを完璧に読もうとせず、「ここで判断する」を決めておく

通院日に災害が起きたら不安、という気持ちのしんどさって、たぶん「全部の場面を先に想像しようとしてしまう」ことにもあります。

家を出る前なら。
移動中なら。
診察前なら。
診察後なら。
薬局にいるときなら。
帰り道なら。

もちろん考えておくのは大事なんですが、全部を先回りして決めようとすると、頭の中がすぐ満員になります。
なので私は、「全部を読む」より、どこで判断するかを決めておくほうが現実的だと思っています。

たとえば、

  • 家を出る前に警報や交通情報を確認する
  • 危ないと感じたら無理に向かわない
  • 連絡が必要なら、まずどこに電話するか決めておく
  • その場で受診できないときに、薬局や病院にどう相談するか考えておく

こういう感じです。

政府広報オンラインでは、119番通報が必要なときには、住所や症状などを伝えること、また救急車を待つ間に保険証や診察券、ふだん飲んでいる薬(お薬手帳)などを準備しておくとよいと案内しています。政府広報オンライン

それから、症状が安定していて医師が適切と判断した場合には、1通の処方箋で最大3回まで繰り返し薬を受け取れるリフィル処方箋という仕組みもあります。対象は限られますが、通院回数や待ち時間の負担を減らせる制度として知っておくのは悪くありません。政府広報オンライン

「何が起きても大丈夫」にするのは無理でも、
「ここで立ち止まって判断する」
「これだけは持って出る」
「困ったらここに連絡する」
この3つくらいが決まっていると、通院の日の気持ちはかなり散らかりにくくなります。

まとめ

通院の予定がある日に災害が起きたらと思うと落ち着かない。
それは、心配しすぎではなくて、通院が暮らしの中で大事な予定だからこそ出てくる不安です。

今回のポイントは3つです。

  • 通院セットは「途中で止まっても困らない持ち物」にしておく
  • 保険証や薬の情報は「忘れない」より「伝えられる」形にしておく
  • 当日の動きを全部読むのではなく、「ここで判断する」を決めておく

通院日の防災って、すごく大きな準備をすることじゃないんですよね。
少し言い方を変えるなら、予定が崩れても自分が崩れにくい形を作っておくことに近いです。

きっちりしすぎなくて大丈夫です。
まずは次の通院までに、薬の情報を1か所にまとめる。
連絡先を見直す。
通院バッグに充電手段を入れておく。
それだけでも、ちゃんと備えです。

参考文献・参照先

【停電がいちばん不安で、防災というより充電の心配ばかりしてしまうとき】一人暮らしで先に決めたい備え3つ前のページ

【電動車椅子で暮らしていると、災害時の移動がいちばん気がかりなとき】一人暮らしで先に考えておきたい備え3つ次のページ

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