連絡を返さなきゃと思っているのに、それだけで気持ちが重くなる。そんなことはありませんか?
メール、メッセージ、連絡帳、確認の返信。ひとつひとつは短いやり取りでも、相手のことを考えたり、言い方を迷ったり、返す順番を考えたりしているうちに、思ったよりエネルギーを使います。
だから、連絡がしんどいのは、だらしないからでも、社会性が足りないからでもありません。むしろ、ちゃんと返そうとしているからこそ、重くなりやすいのだと思います。大事なのは、気合いでさばくことではなく、連絡の負担を少し軽くする仕組みを持つことです。今回は、脳性麻痺の当事者として電動車椅子で一人暮らしをしながら、暮らしに役立つ情報を発信している私が、やり取りの負担を軽くする工夫を3つに分けてお話しします。
目次
- 連絡の優先順位を先に決める
- 返す前に、やることを一度書き出す
- よく使う連絡は定型文にしておく
1.連絡の優先順位を先に決める
結論から言うと、連絡が重いときほど、最初に「全部を同じ重さで見ない」ことが大切です。
私は、連絡がたまってきたときは、先に優先順位を決めるようにしています。たとえば、
- 今日中に返したほうがよいもの
- 急ぎではないけれど忘れたくないもの
- いま返せなくても大きな問題にはなりにくいもの
というように分けます。これだけでも、「全部返さなきゃ」から「まずはこれだけでいい」に変わります。
厚生労働省は、こころと体のセルフケアでは、その日の気分や体調に合わせてメニューを選ぶことが大切だと案内しています。連絡も同じで、全部を一気に片づけようとするより、その日の自分に合わせて順番を整えるほうが、結果として止まりにくくなります。厚生労働省「こころと体のセルフケア」
2.返す前に、やることを一度書き出す
連絡がしんどいときは、「返事を書くこと」だけが負担なのではなく、頭の中が混み合っていることも多いです。そんなときは、返す前に一度、やることを外に出したほうがラクになります。
私は、連絡が多いときほど、まず「何を返すか」「何を確認するか」「何をあと回しにするか」を書き出すようにしています。これをやると、気持ちの重さが少し分解されます。
「返事を書く」のひとことの中に、実は、確認、判断、気づかい、記憶、予定調整などが全部入っていることが多いからです。
厚生労働省は、もやもやした気持ちは紙やスマホに書き出すことで、悩みと距離を取って客観的に見られるようになり、落ち着いて考えやすくなると紹介しています。厚生労働省「今の気持ちを書いてみる」
連絡も同じで、頭の中にあるままだと大きく見えますが、書き出すと「これは今返す」「これは後でいい」と分けやすくなります。
3.よく使う連絡は定型文にしておく
やり取りの負担を軽くするうえで、かなり効くのが「毎回ゼロから書かない」ことです。
私は、よくする連絡については、定型文を作って登録しています。たとえば、
- 確認のお礼
- 少し返信が遅れるときの一言
- 日程調整のお願い
- 受け取りました、の返事
のようなものです。こうしておくと、「どう書こう」と毎回立ち止まる時間が減ります。もちろん、そのまま丸ごと送るだけでなく、必要に応じて少し手を入れますが、土台があるだけで気持ちの重さはかなり変わります。
少し事務的に聞こえるかもしれませんが、私はこれは冷たさではなく、自分のエネルギーを守る工夫だと思っています。ちゃんと返したいからこそ、返しやすい仕組みを作っておく。これは、むしろ誠実さを続けるための方法です。
まとめ
連絡ひとつ返すだけで気持ちが重くなるときは、気持ちの問題だけではなく、見えない作業が多すぎることもあります。
大切なのは、
- 連絡の優先順位を先に決めること
- 返す前に、やることを一度書き出すこと
- よく使う連絡は定型文にしておくこと
この3つです。
連絡は、相手とのやり取りであると同時に、自分の気力や段取りとも深く関係しています。だからこそ、毎回がんばるのではなく、少しでも返しやすい形を作っておく。その積み重ねが、日々のしんどさを静かに減らしてくれるのだと思います。












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