相談支援

【福祉の相談で長く話しすぎてしまう時】要点を外しにくくする伝え方3つ

「説明しようと思うほど、話が長くなってしまう。」
これ、かなりあります。ちゃんと伝えたい気持ちがあるからこそ、前提も言いたいし、経緯も言いたいし、誤解されたくないから細かいことも足したくなる。そうしているうちに、自分でも「今どこを話していたんだっけ」となって、相談が終わったあとにぐったりする。福祉の相談は、自分の暮らしのしんどさを切り売りするみたいで、短くまとめるほうがむしろ難しいことがあります。
でも、相談で大事なのは、情報をたくさん出すことより、相手が困りごとの芯をつかめることです。厚生労働省は、障害のある人のさまざまな問題について相談に応じ、必要な情報提供や障害福祉サービスの利用支援を行うと案内しています。また、障害福祉サービスの利用では、生活状況や利用意向などを把握しながら進める流れになっています。厚生労働省 厚生労働省
この記事を読むことで、福祉相談で話が長くなりやすい時の伝え方、障害福祉サービスや相談支援につながりやすい要点のまとめ方、市役所や相談支援専門員に困りごとを短く伝えるコツが分かり、相談時に話が散らかりにくくなります。

目次

  1. 最初に「今日いちばん相談したいこと」を一つだけ言う
  2. 経緯より先に「今困っている形」を言う
  3. 最後に「今日はここを聞きたい」でしめる

1. 最初に「今日いちばん相談したいこと」を一つだけ言う

長く話しすぎてしまう時は、最初に今日いちばん相談したいことを一つだけ置くと楽になります。
ここで二つも三つも出すと、話がすぐ枝分かれします。なので、まずは一つです。

たとえば、

  • 一人暮らしの家事がきつくなってきたことを相談したいです
  • 通院の負担が大きくて生活が回りにくいことを相談したいです
  • 使える福祉サービスがあるか知りたいです

このくらいで十分です。
厚生労働省は、相談支援がさまざまな問題に応じる仕組みだと示していますが、だからこそ、入口では何を中心に話したいかがあると進みやすくなります。厚生労働省

全部話したい気持ちはとても分かるのですが、相談は長さで勝負する場ではありません。まず一つ置く。それだけで、話の地面ができます。

2. 経緯より先に「今困っている形」を言う

長くなりやすい人は、まじめな人が多いです。
だからこそ、「どうしてこうなったか」を丁寧に説明しようとします。でも、相談の場では、経緯より先に今どんな形で困っているかを言ったほうが伝わりやすいことが多いです。

たとえば、

  • 前から少しずつ大変で……ではなく、今は通院がある週に家事まで回らなくなります
  • いろいろ事情があって……ではなく、外出の準備だけでかなり疲れてしまいます
  • 昔からこういう傾向で……ではなく、一人で崩れた時に立て直しにくいです

こんな言い方です。
厚生労働省も、障害福祉サービスの利用にあたっては、心身の状況だけでなく、生活状況や利用意向などを把握するとしています。厚生労働省
つまり、まず必要なのは“長い背景説明”より、今どこで生活が止まりやすいかなんですよね。

経緯は、あとから必要な分だけ足せば大丈夫です。最初から全史を語らなくていい。福祉相談は大河ドラマではなく、まず今日の困りごとからで十分です。

3. 最後に「今日はここを聞きたい」でしめる

話が広がりやすい時ほど、最後に今日はここを聞きたいですを入れると、要点が外れにくくなります。
これがあるだけで、相談の着地点が見えやすくなります。

たとえば、

  • 今日は使える支援があるか知りたいです
  • 今日はどこに相談をつなげればいいか教えてほしいです
  • 今日は申請が必要なのか、まず相談でいいのか知りたいです
  • 今日は今の困りごとが福祉サービスの対象になるか聞きたいです

こういう終わり方です。
厚生労働省は、計画相談支援について、課題の解決や適切なサービス利用に向けて支援する仕組みだと説明しています。厚生労働省
だから、相談では「困っています」で終わるより、今日は何を持ち帰りたいかがあると、次につながりやすくなります。

ここも完璧でなくて大丈夫です。「何を聞けばいいかも少しあいまいですが、使える支援があるか知りたいです」でも十分です。少しあいまいでも、出口が見えると話はだいぶ散らかりにくくなります。

まとめ

福祉の相談で長く話しすぎてしまう時は、次の3つで伝えると、要点を外しにくくなります。

  • 今日いちばん相談したいことを一つだけ言う
  • 経緯より先に、今困っている形を言う
  • 最後に、今日はここを聞きたいとしめる

この順番なら、話しすぎてしまっても軸が戻しやすくなります。
ちゃんと伝えたい人ほど、説明は長くなりやすいです。でも、それは欠点ではなく、誠実さの裏返しでもあります。だからこそ、少しだけ型を借りると楽になります。短く話すのは、雑にすることではありません。大事なことが伝わりやすくなる工夫です。

参考文献・参照先

【福祉の相談で「うまく説明できません」となる時】短く伝わる話し方3つ前のページ

関連記事

  1. 相談支援

    【福祉サービスを使いたい時】申請の前に知っておくと楽になること3つ

    「福祉サービスを使いたい。でも、申請って聞いただけで少し身構える。」…

  2. コミュニケーション

    【手伝おうか?と言われると返事に困るとき】助かる声かけの工夫3つ

    「手伝おうか?」と言ってもらえるのは、ほんとうはありがたい。けれど、…

  3. コミュニケーション

    【心配して聞いているつもりが、問いつめる形になってしまうとき】安心して話しやすい聞き方3つ

    「どうしたの?」と心配して聞いたつもりなのに、相手が急に黙ってしまう…

  4. 相談支援

    【福祉の相談で何から話せばいいか分からない時】最初のひと言を楽にする考え方3つ

    「相談したいことはある。でも、最初のひと言が出てこない。」これ、かな…

  5. コミュニケーション

    【手助けしたあとに、やりすぎだったかもと気になるとき】次につながる支え方の振り返り3つ

    「助かったとは言ってもらえたけれど、少し手を出しすぎたかもしれない」…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


  1. コミュニケーション

    【支えすぎないほうがいいと分かっていても、不安で口や手が出てしまうとき】見守る力…
  2. コミュニケーション

    【自立を応援したいのに、無理をさせてしまいそうで迷うとき】ちょうどいい任せ方3つ…
  3. 比較しない生き方

    人の評価ばかり気になって、自分の気持ちを見失うとき
  4. 比較しない生き方

    自分の声を大切にする
  5. 障がい者との関わり方

    脳性まひってどんな障害?~当事者のリアルを通して知ってほしいこと~
PAGE TOP